2013年1月20日日曜日

Yahoo!カテゴリに掲載

「やぶなび」がYahoo!カテゴリに掲載された。

今さら、Yahoo!カテゴリ(以下、ヤフカテ)に掲載されたという記事を書いてみても、正直なところ、ちょっと気恥ずかしい気持ちもするが、今さらながらに感じたこともあったので記事にしてみる。

日本の伝統文化 > 流鏑馬 - Yahoo!カテゴリ
http://dir.yahoo.co.jp/Society_and_Culture/Cultures/Japanese_Traditional_Cultures/Yabusame/?q=Yabusame

掲載されるまで、サイト開設からのおよそ2年間に5~6回申請していたが、悉く掲載されることはなかった(ヤフカテに掲載されるには、それなりに厳しい審査がある)。営利目的の商用サイトではないので、急いで掲載されなければならないということもなく、また無料で何度でも申請できる気軽さもあり、ヤフカテ掲載に向けた作業を後回しにして時間がかかってしまった(一般的に数週間から数ヶ月で掲載される)。

サイト開設からレイアウトの変更以外、大幅な変更を加えていなかったので、今回掲載された理由はよく分からないのが正直なところ。コンテンツを少しずつ改善してきた成果なのかもしれない。



ネットで調べてみると、2010年にYahoo!がGoogleの検索エンジンを採用して以降、ヤフカテに掲載するメリット(Yahoo!からのアクセス等)は薄れているという意見が大勢を占めているようだ。ただ、掲載されていないより、掲載されている方が副次的なメリットもあるそうだ。

今回掲載されたヤフカテの「流鏑馬」には、「やぶなび」の他に二つの団体のウェブサイトが掲載されている。現在、日本各地で200近くの流鏑馬が行われていることからしても少な過ぎる印象だ(勿論、全ての保存会等がウェブサイトを持っているわけではなく、また、一つの団体が複数の神社等で流鏑馬を行っている場合もある)。

ここ数年、極めて数は少ないが、一部の保存会では初めてウェブサイトを制作したり、元々持っていたウェブサイトをリニューアルしている。流鏑馬以外の郷土芸能の保存会にしてもウェブサイトが制作されることはほとんどない。果して全国にどれくらいの郷土芸能の保存会があるのか分からないが、おそらくウェブサイトを持つ保存会は1%に満たないと思う。

ほとんどの保存会には体系だった伝書のような文書はなく、長きにわたり人から人へ受け継がれてきたので、ウェブサイトを制作することに不慣れであるのかもしれない。例えば、囃子であれば聴いて覚えたり、祭礼であれば年長者のやっていることを見て覚えるというように、教えられて覚えるのではなく、見たり聞いたりして身につけてきたことに由来するのではないかと思う。

昨年、ある神社の氏子総代の方から連絡をいただいた。神社のウェブサイトを制作するので、やぶなびに掲載している写真を借りたいという内容だった。その方は流鏑馬の射手を25年も務めてこられた方なので、神社に対する思いもひとしおだったようだ。初めてウェブサイトを制作して苦戦されたそうだが、ウェブサイトを拝見すると、その思いが充分伝わってくるウェブサイトを制作されていた。新たに制作された極めて少ないウェブサイトのひとつとなった。

保存会でウェブサイトが制作されにくい理由は、様々なものがあると思う。もっとも至極な理由として、保存会の方々にとってインターネットに不慣れであることが挙げられるのではないかと思う。早い話が保存会にはインターネットに慣れている若い人がほとんどいないのだ。

ウェブサイトに慣れた人にとってもウェブサイトの制作や管理は面倒な作業だ。そこで簡単にサイトを制作できるブログ、さらに簡単なFacebookやTwitterが登場した。なかにはFacebookを利用して情報発信している保存会もある。ウェブサイトやブログよりも手軽に情報発信や大勢の人たちと交流ができることが人気のようだ。かつてのヤフカテでは、ウェブサイトやブログのみ掲載されていたが、最近ではFacebookやTwitterも数多く掲載されている。

どの保存会でも後継者不足に頭を悩ませている。一部の保存会では、ウェブサイト等を上手に利用して近隣の市町村や県から後継者を募って育成したり、観光客の集客につなげている。インターネットが全てではないが、広く情報を発信する重要な手段となっている。

ヤフカテは、より多くの人たちにサイトを知ってもらう重要な役割を果たしている。検索エンジンが発達して、相対的に重要度が低下しているけれども、影響力は大きい。サイトやヤフカテを上手に利用すれば、保存会の活動を変える「きっかけ」になるのではないかと思う。

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